経済指標、まずは雇用をチェック
前回、ファンダメンタルズ分析と基礎として、経済指標をチェックしようという記事をあげた。
→ファンダメンタルズ分析の基礎
そこで今回はそのファンダメンタルズ分析で雇用に関する経済指標をチェックしていく。
雇用と経済指標
外国為替相場では経済指標は欠かせない情報だ。その中でも重要度が高いのが雇用に関する経済指標だ。
理由は
・発表の頻度が高い(毎月発表)
・統計調査が広くされている
特に米国雇用統計は全世界から注目されている。
そのため、まずは米国のものをチェックしよう。
そしてその中でも特に重要なのが以下の統計だ。
1. 非農業部門雇用者数
これは農業部門を除いた就業者数のことだ。つまり経営者や自営業者以外の製造業に携わる雇用者数の増減を示したものとなる。
なぜこれが重要なのかというと、給料をもらう雇用者の情勢はその後の所得や消費に大きな影響を与えるからだ。
[ 消費=景気 ]消費が少なくなれば会社の売り上げも少なくなり、また消費が少なくなるという具合だ。
話を戻すと、この非農業部門雇用者数の発表前後では為替が比較的大きく動きやすいた要チェックだ。
2. 失業者率
こちらは現在職を探す人の割合を調査したものだ。そしてこれは家計調査により算出され、計算式は以下のとおりだ。
[失業者÷労働人口]
というわけで失業率は景気の動きとリンクしやすいといえる。
ただ、この動きは実際の景気の動きよりも遅れをとるため上記の非農業部門雇用者数と数値が背反した場合は後者の非農業者部門雇用者数をチェックするようにしよう。
まとめ
ファンダメンタルズ分析の始めとして雇用統計、特に米国のものをチェックしよう。
その中で重要なのが非農業部門雇用者数と失業者率だ。
そしてその動きが違いで違う場合は非農業者部門雇用者数の方をチェックするようにしよう。
大学卒業後、公務員を数年務める。日々の生活に矛盾や違和感を覚え、大学時代から続けているFX一本で生計をたてることを決意。主にFX・オプション取引を中心に扱う。手法はテクニカル分析で、スキャルピングとデイトレード。をメインとしている。 Twitter:@@Gorilla_FX